「長期にわたる身体拘束について考える」研修会
みなかぜ病院
「長期にわたる身体拘束について考える」研修会開催
講師:精神科認定看護師 笹原智美 UNB住吉神社前クリニック
笹原さんは、今回当院では2回目のカンファレンス開催
今後も継続して研修、カンファレンスのサポ―トをして頂く予定です
「長期にわたる身体拘束について考える」研修会を開催しました。本研修は、医療・介護の現場において、身体拘束の実態を見つめ直し、より良いケアの在り方を模索することを目的として、各部門の皆があつまり受講致しました。
研修の目的
高齢者や障がいを持つ方々のケアにおいて、身体拘束は倫理的・法的に大きな課題となっています。本研修では、身体拘束がもたらす影響や、拘束を避けるための具体的な対応策について学びました。
研修の内容:※「長期的な拘束解除困難ケース検討」
今回の研修では、以下の内容について講義やディスカッションを行いました。
・身体拘束の定義と現状
身体拘束が行われる背景とその影響
日本における法的規制とガイドライン
・身体拘束を減らすための取り組み
他施設の成功事例紹介
スタッフ間の連携とチームアプローチの重要性
・現場での実践方法
具体的な代替策(環境調整・ケア技術の向上)
利用者・家族とのコミュニケーションの工夫
参加者の声
研修に参加したスタッフからは、以下のような声が寄せられました。
「改めて身体拘束のリスクを認識し、できる限り減らしていく必要があると感じた。」
「他施設の事例を知ることで、自分たちの施設でも取り入れられる工夫が見えてきた。」
「利用者や家族との対話の重要性を実感し、今後のケアに活かしたい。」
研修をうけての想い
最初から高いゴール(全解除)を目指すのではなく「1日24時間の中で、数分でも捻出し、継続して関わる」というアドバイスを大切にして、日々の小さな取り組みを継続することが、拘束解除に繋がる第一歩」という事に気づかされた。できることを短時間から始めていくことをチームで共有し、拘束解除に向けて取り組んでいきたいと思います。
身体拘束を減らすためには、スタッフ一人ひとりの意識改革と、現場での工夫が不可欠です。今後も継続的に学び、より良いケアの実践を目指していきます。
引き続き、こうした研修を通じて、利用者さんが安心して過ごせる環境づくりに取り組んでまいります。