小郡市「フレイル予防講座」に参加
聖和記念病院
令和3年10月7日-11月4日の毎週木曜日(全5回)、「緑の里 くろつち会館」にて『フレイル予防』をテーマに開催された講座で、当院の理学療法士・言語聴覚士が講師を務めました。
フレイル(虚弱)とは健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能低下がみられる状態のことを指しますが、適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性があります。理学療法士からは「フレイルに対する運動と効果」を中心に講義を行い、握力や歩行速度を測定し、フレイルを予防できる運動量をお伝えしました。実技では座ったままできるフレイル予防体操を行い、楽しみながら体を動かしました。「思ったよりもきつかった」という意見が多く聞かれ、コロナ禍の外出制限や運動不足が少なからず影響しているようでした。今回行った体操はご自宅でも気軽にできますので、是非続けていただけたらと思います。
また、当院言語聴覚士がオーラルフレイルについて講義と体操を行いました。皆さん、オーラルフレイルに対して意識が高く、「フッ素の歯磨き粉」や「歯ブラシは何を選んだらよいのか」等の質問があり、普段から口腔内を意識している様子が伺えました。実技ではタオルを使用しながら『三百六十五歩のマーチ』の曲に合わせて体を動かしました。皆さん楽しそうに歌っていた様子が印象的でした。オーラルフレイルは意識的なアプローチによって失われつつある口腔機能を回復させられる余地があることがわかっています。定期的な歯の検診や食事中の咀嚼を意識していただくようお願いします。
今回の講義でフレイルとは何かを知っていただけたと思います。予防の大切さを認識し、いつまでもご健康で明るい暮らしを送られますよう、日々の生活でできることから実践していきましょう‼